ご挨拶

こんにちは!東京大学フィルハーモニー管弦楽団団長の大野紗弥です。
まずは、当団に興味をもってこのサイトを開いていただきありがとうございます!私たち東京大学フィルハーモニー管弦楽団、通称「東大フィル」は、「忙しい学生生活にも、レベルの高い音楽演奏を」をスローガンにつくられた、比較的新しい学生オケ団体です。。なんて細かい説明は他に譲るとして、ここでは1団員の大きなひとりごとを綴らせていただきます。

突然ですが皆さま、音楽はお好きですか?学生オーケストラのHPをご覧になっている時点で当たり前!という方が多いかもしれませんね。
今の私は、音楽を聴くのも弾くのもだいすきです!しかし、幼少期からこんなに好きだったのかと問われると、すぐにはうなずけません。好きでも嫌いでもなく、無関心、という言葉が当てはまると思います。中学校まで授業の中でしか音楽にふれたことがなく、楽譜も読めなかった私が音楽畑に飛びこんだきっかけのひとつは、高校の弦楽合奏部の演奏でした。自分とほとんど歳の変わらないひとたちによって、目の前で音が生みだされている。演奏の巧拙は全くわかりませんでしたが、舞台上の学生たちの動きが、目が、とっても生き生きしていて、心から音楽を楽しんでいることが伝わってくる演奏でした。ホール全体に、きらきらした、ちっちゃい光のつぶつぶがばらまかれたような、すてきな時間。演奏している高校生がまぶしくて、あんな風に弾いてみたいっっ!!!と強く強く感じたことをおぼえています。
今、私は高校ではじめた楽器を東大フィルで続けています。指が回らない、思ったような音色が出ない、楽譜を追うのに精一杯でなかなかまわりの音を聴けない。。正直嫌になって投げ出したくなることもしばしばです。でも、うまく弾けたときや他のひととぴったりそろったとき、たのしいっ!と思わずにこにこしてしまいます。好きな曲を聴いたり、お気にいりの曲を見つけたりすると、心が弾んでなんだかうれしくなります。東大フィルで出会っただいすきなひとたちと、0からつくりあげてきた音楽につつまれて、喜びを感じる瞬間がたくさんあります。放り出してしまうにはあまりにも多くの、他にはない魅力が音楽にはつまっているのです。
かつて音楽ど素人の私に、学生の演奏が新しい世界を教えてくれたように、自分も演奏を通して、音楽はこんなに楽しくて、わくわくするものなんだよ、って伝えられたら、そうして誰かが音楽に興味を持ったり、もっともっと音楽を好きになったりする、きっかけになれたらいいな!そんなことを考えながら練習に勤しむ今日この頃です。

ここまで読んでくださりありがとうございました。当団には私の他にも、さまざまな音楽観を持つ団員たちが所属しています。異なる意見をすり合わせて、ときにはぶつかり合って、ひとつの音楽に昇華させ、その集大成を皆さまにお届けできるよう、団員一同、日々努力を重ねております。そんな私たち東大フィルを、これからも応援していただけると幸いです!

最後に、皆さまにとっての音楽が、心おどるものでありますように!
そして東大フィルが、その音楽体験の一助を担うことができるのなら、これほどうれしいことはありません。

東京大学フィルハーモニー管弦楽団団長
大野紗弥

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